HKT48 LIVE TOUR 2022 東京昼公演。

4月10日、HKT48のコンサートに初めて参戦した。その時感じたことを、覚えているうちに必死に書き留めておく。

 

  1. 生で感じた、現在の「HKT48
  2. 奈子ちゃんの存在の大きさ
  3. 地頭江音々ちゃんと竹本くるみちゃんについて
  4. ひぃなこという名の爆弾
  5. 終わりに

 

1.生で感じた、現在の「HKT48

 私はこれまで女性の方が人数比を占める現場(IZ*ONE、ジャニーズ等)にしか足を運んだことがなかった。今回は男性ばかりの現場だと思っていたが、思った以上に女性の姿が見えたことに驚いた。

 

 田島芽瑠上野遥ら実力派のメンバーから、上島楓、水上凛巳花ら5期のメンバーまで多くが旅立った後のコンサートということもあり、現在のHKT48がどのようなものになっているかはあまり想像がついていなかった。しかし、蓋を開けてみれば不安定さなどは微塵もなく、むしろ普段からの公演で舞台慣れしているということが体力、煽り、MCなどに強く良い影響を与えていたように思う

 また、このような場面ではやはり場数を踏んでいる1期生の安定感がひしひしと感じられ、頼れる存在がグループの中にいてくれることを改めてありがたく思った。

 

 歌唱力の面に関しては、豊永阿紀ちゃんの生歌にはガチで鳥肌が立った。ピアノバージョンで披露された『74億分の1の君へ』、アルバム収録曲である『全然 変わらない』など、持ち味を存分に活かして観客の心を大きく震わせていた。

 その他にも秋吉優花ちゃんや後述する外薗葉月ちゃん、地頭江音々ちゃんなど、歌をひとつの武器としてステージに立っているメンバーが多いように感じられた。全体的に見ても生歌の聴き心地はすごくよく、そのことによってパフォーマンスに全力で集中できたという面はとても大きい。

 

 みくりん(田中美久)が欠番だったこの日、いぶいぶ(石橋颯)と渡部愛加里ちゃんがよく前列に出てきている印象を受けた。センターに立ち、今後のHKTを相応の実力と愛嬌を持った彼女たちが担う未来はそう遠くないのかもしれないと思った。

 

2.奈子ちゃんの存在の大きさ

 先述の通りみくりんが体調不良のため出演しなかったこの公演では、より一層奈子ちゃんの存在が大きく感じられた。センターに立つ者としての存在の大きさは誰もが納得するようなものであり、パフォーマンスも当然遜色ないものだった。

 

 私が印象に残っているのは、外薗葉月ちゃんと2人で歌った『点描の唄』だ。この曲はそれぞれのパートで音の幅が大きく、ソロで長く歌う所も多々あるため、双方の技術が伴わないと曲としてのクオリティが思った以上に低くなってしまう曲である。

 そもそも48グループ以外の楽曲を歌う機会がそれほどないため、2人がステージに現れた時にはどのような作品になるか全く想像がつかなかったのだが、実際この2人の歌声はとんでもなく相性がよかった。奈子ちゃんのパートにはサビに1オクターブの跳躍があるのだが、下の音を疎かにせずに上の音を外さない歌いっぷりには感服した。また、葉月ちゃんはメインの音である奈子ちゃんを聴かせつつ安定感のある丁寧なハモリを披露しており、このパートを歌う上で葉月ちゃんの声は最強だったと思っている。

3.地頭江音々ちゃんと竹本くるみちゃんについて

 

 今回のHKTのコンサートでは私はほとんどこの2人を見ていたと言ってもいい。『突然 Do love me!』のダンス定点動画で2人を見つけて以降、パフォーマンス面においては信頼しかないと思っている。

 

「突然 Do love me!」Dance Practice vol.1/HKT48[公式] - YouTube

 

 また、この2人が参加している「チームオレンジ」でのダンス動画である『天文部の事情』もおすすめである。ダンスの個性がよりわかりやすくなっているのでぜひ見てほしい。(圧)

 

HKT48「天文部の事情」/チームオレンジ - YouTube

 

 話は逸れたが、舞台上の2人を見た感想をここに書く。

 

 音々ちゃんのダンスは顔の角度、手の造作など細かいところまでこだわって自分のものに昇華してる感じがしてすごくよかった。どの部分を切り取っても綺麗に見えるように計算されてるし、曲に合わせた表情の作り方も本当にプロだった。

 『空耳ロック』をやった次のコーナーで披露した『HAKATA吸血鬼』の表情の振れ幅が凄すぎてもはやバグだった。前列に来ても後列にいてもそこだけスポットライトが当たってるように目立つし、1人のアイドルとしてスタイルを確立してるのがよくわかった。

 

 くるたんのダンスは体が小さい分振りを大きくして、さらに持ち前のリズム感でそのスピードがテンポに遅れてないのがよかった。フリの細部に自分なりのこだわりが見えるのも好き。楽しそうに踊るから見ていてすごく楽しい気持ちになる。

 また、『君とどこかへ行きたい』の歌唱の際、くるたんを目で追いながら見ていたら、いぶいぶと向かい合って楽しそうに(普段よりオーバーな動きをしながら)踊ってるんですよ、脳内沸騰して爆発するかと思いました。

 

4.ひぃなこという名の爆弾

 ついに本題(?)に入りたいと思う。私はWIZ*ONE時代に本田さんにハマったオタクである。今日はセトリも見ずにHKTを見るためにこの会場に来たため、本田さんに関しては完全に気を抜いていた(というか全く頭になかった)。なんならAKB48にライトが止まって本田さんのアー写がモニターに表示されてもいまいちピンと来ていなかったが、ステージに立った途端にその世界に引き込まれてしまった。

 本田さんのダンス、生で見るとここまでハッキリ凄さがわかるんだといった感じだった。HKTのダンスのレベルだってそれなりの水準のはずだったのだが、披露した『根も葉もRumor』は圧巻のパフォーマンスだった。この曲の初期と違って表情にも余裕を持っており、全てにおいて満足のいくパフォーマンスだった。(本人からすればそうではないのかもしれないが) 当然のことではあるが、舞台に立てば本物の最強無敵アイドルなんだなぁと改めて思った。

 

そして次の曲である『ヘビーローテーション』ではHKT48と共にステージに立った。ひぃなこはここで1つのスタンドマイクで歌唱するというとんでもないエモ罪を犯したわけだが、現場にいた、そして配信を見ていた全てのWIZ*ONEがなんともいえない幸福な感情に支配されたと思っている。1つのグループとしてしばらく活動していた2人が別々のグループでセンターとなり、こうしてまた1つのマイクで歌うということ。そしてその瞬間に立ち会えたことに心から感動した。

5.終わりに

 ここまで長々とコンサートの感想を書いてきたが、最後に今後のHKT48について少し述べたいと思う。5期生が全員昇格し、これから6期生が加入するHKTは、主力メンバーが今後卒業することを考えると、4期生が引っ張っていく時代になると思っている。このブログの中では音々ちゃんと阿紀ちゃんについて触れたが、その他にも武田智加ちゃんや堺萌香ちゃんのパフォーマンスには目を引くものがあった。既に『君とどこかへ行きたい(みずほ選抜)』でセンターを務めている運上弘菜を含め、4期生にはグループ内でもかなりの実力派が揃っている。正直これからの4期生、そして彼女たちが先導するHKT48には期待しかない。